電話

便利な生活を送るには欠かせない電話。先進国と比較すると電波は良好とは言えないが、都市部を中心に全土に普及してきている。

 

カンボジアの電話事情

カンボジアでは固定電話網の整備が遅れたことや停電が度々発生することなどを背景に、手軽に誰でも利用できるプリペイド式の携帯電話が人気を集めている。その利用者数は固定電話加入者数を大きく上回っている。法人でも問い合わせ先に、固定電話と携帯電話の番号を両方記載している所が多く見受けられる。日本とは状況が異なることを留意したい。

 

固定電話

電話機本体は、通信会社(キャリア)の店頭もしくは家電量販店で購入ができる。固定電話の回線を引く場合は、通信会社に連絡することで開通工事が可能。通話料金は各社で異なるが、携帯電話より全般的に安く抑えられている。次の表は、各通信会社において、個人で利用する場合の料金目安であるが、距離や地方により異なる。

― 通信会社別 料金表

通信会社名

月額基本料金

設置・初期費用

同キャリアへの

固定電話通話料

他キャリアへの

固定電話通話料

日本への

国際電話通話料

Camintel

7US$

29US$

0.01US$/分~

0.03US$/分~

0.72US$/分~

(デポジット 200US$)

CFONE

11US$

60US$

0.05US$/分~

0.08US$/分~

0.20US$/分~

(デポジット100US$)

TCM

3US$(プノンペン)

15US$

0.01US$/分~

0.03US$/分~

0.99US$/分~

(デポジット100US$)

*一般に他都市、遠距離への電話は若干高くなる
*法人の場合は、別料金プランとなる

― 電話回線の設置、加入
新規加入する場合には、通信会社により異なるが、パスポートコピー、証明写真、住所証明書類コピー、入会費用、デポジット(必要な場合)等を用意し、店頭へと持参する。回線がない場合には、申し込みと同時に、開通工事も依頼する。

― 支払い方法
月末になると係員が、月額基本料、使用料、使用明細の記載がされた請求書を届けに来るので、各会社まで現金で支払いに行く。もしくは、プリペイド式も可能。

 

携帯電話

カンボジアに長期滞在するのであれば必要となるであろう携帯電話。カンボジアの携帯電話はプリペイド(料金先払い)式が主流で、その場合はプリペイドカードの購入が必要となる。契約料金や月額基本料金は発生しないが、先払いした金額を使い切ると発信できなくなる。なお、期限切れから一定の期間使用しないと電話番号自体が無効となるので注意。
日本のシステムとは大きく異なるのが「SIMロックフリー」。つまりは、「電話機本体はNOKIA、SIMカードはCellcard」というように、自由な組み合わせが可能である。ただし一部の端末は、通信会社が限定される。以下ではSIMカードの購入及び、本体を別に購入する場合について紹介する。

SIMカードの購入
SIMカードとは通信会社(キャリア)が発行する電話番号などの情報が記録されたICカードのこと。カンボジアには10社近くあり、電話番号の頭3桁で通信会社が識別できる。安いものだと2US$程度から、通話品質の高いものや覚えやすい一部の番号は、数倍の値がつけられる。
購入は、各会社の店頭やローカル携帯電話ショップで可能だが、外国人の購入はパスポート提示や使用期間などの制限がある場合も多く、カンボジア人の知人に代理で購入してもらうのが無難。一般に、同エリア、同キャリア間の通話が安いため、地域や通話相手により会社を選ぶといいだろう。

本体の購入
携帯電話本体は、各メーカー店もしくはローカル携帯電話ショップにて購入可能。15US$程度の中古から、400US$を超えるスマートフォンも出回っているが、ローカル店ではコピー物も多い。実際に手に取り、チェックしよう。人気機種として、NOKIA、Sony Ericson、Samsung、iPhone等があげられる。インターネット対応端末(HSDPA/3G)もあるが、SIMカードや地域によっては、使用できないエリアもあり、その場合はGSM(2G)という通信方式を使用することになる。

プリペイドカードの購入
携帯電話ショップ、屋台(携帯電話会社のパラソルが目印)、スーパーマーケット、コンビニのレジカウンター等で販売している。会社により、プリペイドカードの種類が異なるので、購入時に間違えないように。カードは数US$のものから50US$するものまで何通りかあり、10US$以上のプリペイドカードは特典がつく場合が多いが、需要が低い種類は入手しづらい。
チャージ方法は、Cellcardであれば「*123*スクラッチ部分の番号#」を入力後、発信ボタンを押すと課金となる。方法は会社により異なるが、カードの裏面に記載されているので、その手順に従うこと。課金後は有効期限が設けられており、日数はチャージする金額により異なる。有効期限、残高確認方法もカードに記されているので確認しよう。

SIMカード別 各種サービス
○セルカード / Cellcard
CamGSM 社が提供する通信サービスで、カンボジアでのシェアは1、2位を争う。番号により通話品質が異なり、012はビジネスパーソンにも好まれている。プリペイドカードの入手が容易などメリットは多いが、遺跡エリアや郊外での通信状況は、良好とはいえない。
・電話番号(頭3桁) : 012 / 017 / 077 / 078 / 089 / 092
・同キャリア間の通話料 : 0.07$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.08$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.2$/分~ (国番号の前に177をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポートが必要

○メットフォン / Metfone
カンボジア全土をカバーしているのが特徴で、幅広い層に支持されている。プリペイドカードの販売店は少なく、都市部以外でも使用したい人向き。
・電話番号(頭3桁) : 097 / 088
・同キャリア間の通話料 : 0.06$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.095$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.15$/分~ (国番号の前に168をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート、ビザが必要

○スマートモバイル/スターセル / Smart mobile / Star cell
Latelz社が提供する通信サービス。同キャリア間の通話料や国際電話通話料が安価で近年人気を集めている。
・電話番号(頭3桁) : 010 / 069 / 070 / 093 / 098 / 086
・同キャリア間の通話料 : 0.05$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.07$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.13$/分~ (国番号の前に+をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート、ビザが必要

○ハロー / Hello
カバー率はまだ低いが、オリジナル製品の端末を販売しており、格安プロモーションが人気。
・電話番号(頭3桁) : 015 / 016 / 081 / 087
・同キャリア間の通話料 : 0.08$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.11$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.25$/分~(国番号の前に166をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート、ビザが必要

○エムフォン / Mfone
全域をカバーしており、オリジナル製品の端末も販売する。固定電話(Cfone)やインターネットサービスに強い。
・電話番号(頭3桁) : 011 / 061 / 099
・同キャリア間の通話料 : 0.075$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.075$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.20$/分~(国番号の前に165をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート+カンボジア人立会いが必要

○ビーライン / Beeline
同社の端末とSIMカードがセットになった格安プランなどを提供。同キャリア間の通話料が安い。
・電話番号(頭3桁) : 090 / 067 / 068
・同キャリア間の通話料 : 0.05$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.067$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.15$/分~(国番号の前に179をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート、ビザが必要

○キュービー / qb
現在のカバー率は低いが、デザイン壁紙や音楽のダウンロードなどが楽しめ、プノンペンの若者を中心に人気上昇中。
・電話番号(頭3桁) : 013 / 080 / 083
・同キャリア間の通話料 : 0.05$/分~
・他キャリア間の通話料 : 0.07$/分~
・日本への国際電話通話料 :  0.15$/分~(国番号の前に153をつける)
・外国人がSIMを買う場合: パスポート、ビザが必要

 

国際電話をかける

●カンボジアから日本にかける
01-2345-6789にかける場合
国際電話識別番号 001+ (日本国番号) 81+ (市外局番の最初の0はとる) 1-2345-6789

国際電話識別番号は通信会社により異なり、携帯電話の場合、各キャリア指定の番号を頭につけることで格安で済む。固定電話は前金を要するところが多い。ホテルの電話から発信する場合、外線に繋ぐ必要がある。

●日本からカンボジアにかける
01-2345-6789にかける場合
国際電話識別番号 001 + (カンボジア国番号) 855 + (市外局番の最初の0はとる) 1-2345-6789

国際電話識別番号はNTTドコモ社、KDDI社、SoftBankテレコム社などの通信会社により異なる。国際電話対応の端末より発信すること。携帯電話からかける場合、国番号まで省略できる端末も多い。固定電話からかける場合、申し込みが必要であったり上限が設定されていることもあるので事前に確認したい。

 

IP電話

一般に国際電話の通話料は高いが、代替手段として、インターネット回線を使った「IP電話」を利用する手段がある。中でも世界的に有名なのは「Skype(スカイプ)」。Skypeはパソコンなどの端末にアプリケーションをインストールをして利用することができる。発信者と受信者の双方がオンラインであれば、インターネット接続料金のみで、どこにでも無料通話ができる。通話には音声用のイヤホンマイク、ビデオチャットを利用する場合はカメラも必要(一部機種は内臓されている)。さらに有料サービスを利用すれば、格安で一般電話(携帯電話、固定電話)と通話することも可能である。

 



 

電話” への1件のフィードバック